Global @ Kunstfort Vijfhuizen 2006年9月2日〜11月5日迄 |
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ダイレクトメールのはがきの表・裏です。 この展覧会の出品者は 稲永 寛 アレフティーナ カヒズ (ウクライナ・キエフ在住) フランク コニンクス (オランダ ロッテルダム在住) 稲留 京子 (オランダ アムステルダム在住) |
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看板w。 | |
オープニング 中央右は、クンストフォートのメインキュレーター、マーシェル氏。 左の方は、オランダのジャーナリストのラルフ氏。 奥右の方は、写真家のフォンス氏。 |
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わたしの作品 ちなみにこの部屋はわたしが使っていたスタジオです。 招聘期間は3ヶ月で、わたしは作品を始める際は、必ずリサーチをするので、はじめの1ヶ月半はずーーとリサーチをやってました。朝7時に起きて、日本にいる家族とMSNメッセンジャーでテレビ電話して(時差の関係上早起きしないと子供が寝てしまうので)、それから夜は12時までやってました。おかげで、(やっぱりというか)働きすぎの日本人としてみられました。 |
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この作品は、特殊なフィルムに印刷しています。これを制作するに当って、協賛企業の印刷屋さんにお願いしました。何回もテストプリントをしてくれて本当に助かったのですが、この印刷屋さんは英語が苦手なようで、電話で確認や、伝達をしてもだめで、誤解の無いようにメールで書いてもだめで、結局何回も、結構遠いこの会社に出向きました。 ベースとなっているライトボックスは自分で作りました。道具も何もないので、ホームセンターでプレカットしてもらい、それを宅配で運んでもらいました。 一番大変だったのはアクリル屋さんを探すことでした。夏だったので、みんなバケーションに入ってしまうし、欲しい大きさがホームセンター規格よりも大きいのでどうしても業者に頼まないといけなかったのですが、同じレジデンスのフランクさんと友人のアンドレさんの協力で探し出すことができました。 |
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これらは、作品のリサーチ上でできたアーカイブ作品です。作品は旧来の地名表記と今回は、世界の電車の路線図を網羅したデータを作成しました。米国国防地図庁より作成された、位置データを解析、変換して(これに相当時間がかかりました)、自分の作成している地図データに落とし込みました。この路線図のプロジェクトは「線路は続くの?どこまでもプロジェクト」です。データが膨大でとてもわたしが持っていったVAIOノート(Pen4
1.6g 1000m メモリ)では処理できなさそうだったので、かなり位置データを圧縮しました。背景の衛星写真はNASA作成のもので、地球の9月の画像です。なので作品名が「A
BEAUTIFUL WORLD in SEPTEMBER」なのです。9月から展示が始まるのでそれにあわせました。 これらの作品は現在、クンストフォート財団に所蔵されています。 また本の作品のデータはそのうちWEB用に変換してUPします。 |
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フランク コニンクスさんとその作品 フランクさんは、ロッテルダムに在住するアーチストで、リートフェルトアカデミー出身です。彼は高校生の頃交通事故に遭い、片手が半分麻痺しています。なので人一倍作品を制作するのに時間がかかりますが、むしろその身体的なハンデに臆することなく、大きな壁に大きな何かをテープで貼り付けて隠してしまう作品を作り続けています。オランダの新聞等でも紹介されています。 |
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フランク コニンクス タイトル:Expansie Installatie, 2006 素材: 木、包帯、DVD、モニター |
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稲留 京子さんの作品 アムステルダム在住の日本人アーチスト。 7泊7日このテントに泊り込みテントの上に取付けたカメラで撮影。 何もすることがない、まさにニートの生活をここでしていました。中に描かれている作品は彼女がこの7日間描いたものです。 |
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稲留 京子 タイトル: 7 days 7 nights 素材: 紙テント(自作)、寝服、ブロワー、カメラ この7日間、映像をインターネットでリアル中継していました。 |
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稲留 京子 テント内 |
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稲留 京子 撮り溜めた映像を編集し、軽やかな音楽で見せていました。確か5分おきのコマドリになっていたと思います。明け方だんだん明るくなっていく映像や彼女が描いていく模様がとても印象的でした。 |
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稲留 京子 右上にポツンと光るものは、クンストフォートの廊下の電気です。この位置の演出もニクイところです。 |
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アレフティーナ カヒズ ウクライナの首都キエフ在住のアーチスト ウクライナの国立美術大学を出てオランダのヤン・ファンエイクアカデミーで学んだ人です。ソビエト連邦体制下の中で育った彼女は、現代美術というものを退廃的という観念で学びました。ウクライナ語、ロシア語、英語を流暢に話す彼女はウクライナの欧米化というものに戸惑いを抱えつつも、客観的に受け止めようともしています。作品は街で見かけた価格の付いているもの=売り物、を彼女自身がドローイングしてそこにその価格を記しています。97年前後の通貨危機以来、混迷する自国の経済、そして欧州連合参加を画策する政府、さまざまな問題が一人のアーチストから垣間見ることができました。 |
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アレフティーナ カヒズ タイトル: Limited & Unlimited editions 素材: 紙、パネル |
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アレフティーナ カヒズ | |
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