稲永 寛 Hiroshi Inanaga

経済の寡占
真木・田村画廊 2000


これらは数十年後のロケットが飛んでゆく様だ。個人が宇宙にモノを運ぶのが当たり前であるはずの時代である。または莫大な資本によって私たちにもたらされる発展というものでもある。
私たちが経済人であるということは、その恩恵を受けるとともに激しい市場競争の中に立たされているということでもある。
ロケットに「経済の寡占」というタイトルをつけたのは空想的未来へのオマージュのみではなく、私たちの発展が社会に歪を生じやすいというアイロニーである。



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